新卒で資材調達に配属されたら早めに転職をしましょう

大学を卒業して新卒で資材調達に配属されてしまった社会人の皆様、ご愁傷様でございます。キャリアを捨てる前に転職をしましょう。営業職でないためノルマがないなどメリットも少なくあるのですが、デメリットの方が圧倒的に多いです。何を隠そう私は新卒で希望していた営業ではなく資材調達に配属されてしまった被害者の1人です。気がついたら会社でしか役にたたないスキルしか身に付かずリストラされる悲惨な目に遭う前に資材調達から転職をしましょう。

〜そもそも資材調達とはどんな仕事なのか〜
購買と読んでいる会社もあり、現場で製品を作るために取引先から資材を購入する仕事です。しかし購入だけでなく購入単価を決めてコスト面で売上に貢献したり、品質を満たしている物を納入する必要があります。特に一番きついのは「扱う資材を熟知する必要がある」というところです。ネジや鉄板など99%の人類が興味のない資材について完全に覚える必要があります。何故なら使用する現場の作業員との打ち合わせや取引先との価格交渉で知識がないと対応できないからです。興味のないことを勉強し続けることは本当に地獄なため生半可な気持ちで資材調達を志望しない方が良いでしょう。

メリット①文系から技術系の仕事ができる
日本の就活はどうしても技術職で就職をするには理系大学を卒業している必要があります。つまり大学の学部選びの時点で職種が決まってしまうため、文系学部に入学してから技術職として働きたいと思っても応募することができません。しかし資材調達は価格交渉がメインでコミュニケーションが必要だからという謎理論で文系が主に配属されます。仕事内容は重量計算などゴリゴリの理系業務になるため、技術系の仕事をしたい方には向いています。しかし逆に文系が技術系の仕事をする可能性があるクソシステムとも言えます。

メリット②ノルマがない
文系学生の大半は営業に配属されるためノルマに不安を感じる方も多くいると思います。特に最近はツイッターやYouTubeで営業マンの生の声を聞けるため営業を避けたいと考える方の気持ちも分かります。転職は絶対にしないと言う鉄の意志がある方には資材調達の仕事はアリかもしれません(ガチでオススメしませんが…)他にも文系大学生が採用されてノルマがない仕事として人事や総務、法務もありますが、志望動機を書くの難しく(ウチじゃなくて他社で良くね?となるため)配属される可能性も低いため志望者数の少ない購買は狙い目と言えるでしょう!

このメリットを見て「私も資材調達で働きたい!」なんて方は居ないでしょうが、私なりに頑張ってメリットを考えましたが2つが限界でした。①の文系大学出身で技術系の仕事したい人も少なそうですし、②に関してはこの後紹介しますが営業から逃げるとキャリアの選択肢が激狭になります、では資材調達の仕事に配属される多くのデメリットを開設します。

デメリット①転職の選択肢が少なくなる
現在転職活動中なのですが、驚くほど「法人営業経験3年以上」の応募条件ばかりです。つまり資材調達は営業に該当しないため配属されてしまうと転職の難易度が一気に上がります。未経験化の求人もあるにはあるのですが、間口が広い分ライバルも多く中には業界経験者も居るため難易度が高いことに変わりありません。本当かよ?と思うのであれば転職サイトを見れば一発で分かります。総務や人事といった非営業職はどの企業にも存在するポジションのため求人数はあるのですが、資材調達はメーカーしか持たない機能のため求人数が一気に減ります。これが何を指すかと言うと「資材調達の業務経験は市場価値が低い」のです。この危機的状況を脱出できる唯一の武器は「若さ」だけです。若いうちは中途でもギリギリ第二新卒だのポテンシャル採用だので乗り越えることができます。しかし中堅社員ともなると若さという武器が消えて市場価値は時間と共に薄れてきます。これが記事のタイトルでもある早めに転職をしましょうの理由です。

デメリット②立場が弱い
現場仕事において最強の立場はどこでしょう?正解は現場作業員です。つまり彼らの要望は100%応えないといけず拒否をすると生産ができなくなり干されてしまいます。そのくせして上層部からはコストダウンや改善を要求されるため地獄の板挟み状態になってしまいます。では資材調達の吐口になるのはどこかと言うと部材を購入する取引先になるわけです。短納期以来は当たり前で値上げは許さないクソ客が誕生します。そして取引先からクソ客認定されると不利な条件で単価を決められたりトラブルの際に助けてもらえないなど敵認定されて居場所を失うのが資材調達という部署になります。現場作業員からは「頭がかたい」など「素直に要望を聞け」と言われ、上層部からは「無駄に高い資材を買うな」と言われ、取引先からは関係構築をミスると助けてもらえずゲームオーバーという理不尽なポジションに立たされています。いっそ資材調達の部署なんて無くても誰も困らないのではないかと感じています。ぽんぽん改善ができたら今の会社なんて辞めてコンサルにでも転職してやるよ💢※コンサルは法人営業経験がないと応募できません。

デメリット③勤務地が田舎
いきなりですが調達した資材はどこで消費されるか分かりますか?そう答えは工場や倉庫などの現場になります。つまり配属地は丸の内や渋谷と言ったキラキラ系のオフィス街ではなく残念ながら田舎になります。田舎に関してはデメリットしかありません。

①貯金ができない
田舎は物価が安いなんて聞きますが半分は本当で半分嘘です。特に家賃は都心より田舎の方が安いのですが、サラリーマンの場合は家賃手当という最強の武器を持っています。会社にもよりますが一定金額の支給ではなく○割負担のパターンが多い印象のため、家賃が高い場所に住めれば会社負担の金額も増えるというわけです。逆に田舎だと家賃が安く負担額も少なくなり損した気分になるでしょう。そのため家賃に関しては都心も田舎も変わらないというわけです。

②車が必要になる
究極の金食い虫「自動車」を買う必要があります。しかも購入費として入社前の学生に100万円の借金を背負うため最初の1年は実質タダ働きになる鬼仕様です。またガソリン代で年間15万円、自動車税が年間2万円、保険が年間6万円、車検で10万円、タイヤ交換や洗車などのメンテナンスで10万円、破産させる気か💢
車好きの方は乗っていて愛着が湧きますが、車に興味のない方にとっては殺意が湧きます。都心に住めば車は不要ですが、田舎に住むと車は必須になるため、むしろ車が必要な田舎の方が貯金ができなくなる罠があります。

③物価が高い場合もある
これは可能性としては低いですが、スーパーが近隣で1店舗しかない場合は物価が超高くなります。何故なら周りにライバル店がないため値段を吊り上げても客が買ってくれるからです。私が住んでいた地域には実際に独占禁止法に抵触しそうな個人商店があり、ストゼロが250円で売られていて笑ってしまいました。ぼったくりスーパーは使わず当時はコンビニにお世話になっていましたが、都心のコンビニでも同じ価格だと考えると少し悔しいです。最近はスシローなど都心店舗での特別価格を適用し始めましたが、それでも大半のチェーン店は同一価格のため田舎は本当に物価が安いと言えるのでしょうか?

デメリット④テレワークができない
在庫の確認や注文品が届いたかの確認、納入トラブルの対応などテレワークができない要因が多く諦めるしかありません。どさくさに紛れてテレワークをしたことがありますが天国と地獄の差がありました。睡眠時間が1時間多くなることや休憩でベッドに寝転がれる、電話応対しなくて良いなど快適すぎて会社を辞めたくなったくらいです。大きな声では言えませんがサボろうと思えば堂々とサボれますし、不公平感は凄まじいものです。一生テレワークができない資材調達部門で仕事するのであれば転職する方が良いでしょう

デメリット⑤昼食が食べられない
これは私の経験談になりますが、勤務地の近所に飲食店がなかったため昼食は社員食堂で食べるしかありませんでした。しかしメニューは日替わりの一律で気分に合わせることができなかったり、お世辞にも美味しいとは言えずに選択肢の自由が奪われていることに不満を感じていました。コンビニで買って食べていると上司から呼び出しを食らって「社食を利用しろ」だの説教されますし、車で外に出て食べるにも遠すぎて昼休み中に帰って来れないなど昼食の悩みは多くありました。そのせいか資材調達の仕事や会社が嫌いになり貢献しようという考えは1mmもありませんでした。食べ物の恨みは恐ろしいですね。

まとめ 資材調達部門に配属されるとキャリアが終わることがよく分かったのではないでしょうか。私は入社して2日目で会社を辞めると決めました。1日目にPCの初期設定、2日目に研修で業務内容について学びましたが「くそ興味ねぇ…」と感じて嫌になりました。その勘は残念ながら正しく10ヶ月後には今の仕事が嫌すぎてうつ病になりました。いつか記事にしようと考えているのですが、うつ病は不治の病みたいで治りが風邪や骨折と比べても遅くて3年経っても治っていません。資材調達の仕事が楽しくてイキイキしているなら良いのですが、先が見えずに悩むならうつ病になる前に辞めるのが良いと思います。私も1番の後悔はうつ病になる前に会社を辞めなかったことですから。

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